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薬剤部

薬剤部長挨拶

はじめまして。
当院の薬剤部は他部署に比べこじんまりとした部署ですが、患者様に最新の医薬品情報を提供するだけでなく、きめ細やか心配りにも留意して日々の業務に励んでいます。
そして中小病院ならではのフットワークの軽さを活かして、様々な試みも実践しています。
例えば、簡易懸濁法は提唱された直後から導入し、GFOも薬剤部から提案した事がきっかけとなり、感染や褥瘡対策に取り入れ成果を上げています。
高カロリー輸液の調整や持参薬管理も行い、他職種の業務軽減にも努めています。

薬剤部の理念

患者様には、わかりやすく
正確な説明を行います。

薬剤部内においては、より
高度な知識と技術の構築に
努めます。

調剤業務

日本高血圧学会ガイドラインに従い治療します。
家庭血圧を推奨し診察室の血圧と差が大きかった時には日内血圧測定計(ABPM)を用い日内の血圧変動を測定し白衣症候群・仮面高血圧・早朝高血圧などに対応します。
治療は食事療法(栄養士による減塩療法)・運動療法を優先するが効果が期待できないときは薬物療法を行います。

注射調剤関連業務

注射薬は1日に使用する薬剤を入院患者様毎に取り揃えし、他剤との相互作用や配合禁忌、物性の他、現在内服しているお薬の内容やアレルギー歴などに注意しながら監査を行った上で、各病棟に払い出しています。
高カロリー輸液の調整も行っており、クリーンベンチにて配合変化等に留意し、無菌・混合調整をしています。
抗生剤については耐性菌の出現を防ぐため、特定の5剤(バンコマイシン・メロペネム・テイコプラニン・セフェピム・タゾピぺ)に届出制を採用し、適正使用の徹底を図っています。
このうち安全域の狭いバンコマイシン・テイコプラニンは、薬剤部において初期投与設計および薬物血中濃度モニタリング(TDM)を行い、医師にフィードバックを行っています。
その他の抗生剤についても、薬剤感受性試験の結果に基づいた適正使用を推進しています。

薬剤管理指導業務

入院中の患者様に、適切な薬物療法が実施されるよう入院時には持参薬を識別し、安全かつ適正な服薬を続けられるに薬剤情報提供や薬学的管理を行っています。
患者様にはお薬の効果や副作用、服用に際しての注意点等をわかりやすく説明しています。
患者様との会話から得た情報や医師の所見、検査データ等を現在の服薬状況と照らし合わせ、よりよい薬物療法を実施するために薬剤師の立場から積極的に処方提案を行っています。

医薬品に関する情報として、効果や副作用の他に使用方法や安定性、お薬同士の飲み合わせや食べ物・健康食品等がお薬に与える影響、注射薬を混合した時の配合変化等、さまざまなものがあります。
これらの情報を薬剤部内の医薬品情報室で整理・編集し、患者様や院内の関連部署からの問い合わせに対し、いつでも適切な提供が出来るように準備しています。
また、緊急安全性情報や、新規採用品に関する情報等があるときは、薬剤部から各関連部署に通達しています。

医薬品管理業務

当薬剤部では、病院内で使用する医薬品の購入・在庫管理・各部署への供給を行っています。
購入管理では、出庫状況を把握しながらインターネットにて医薬品の発注を行います。
在庫管理では、適正在庫・出庫処理の他、院内すべての医薬品について、取り違え防止や品質低下防止のための保管場所の検討、使用期限のチェックなどを行っています。
また、麻薬、毒薬劇薬、向精神薬、ハイリスク薬、特定生物由来製品、血液製剤等の法規制管理を行っています。
供給管理では、各部署への医薬品の供給とともに、病棟に定数配置している医薬品の使用状況の確認や品質管理、定数の定期的な見直しなどを行っています。
医薬品管理業務は、スムーズな医薬品提供のためにも、またコスト削減や品質保持といった側面からも非常に重要な業務です。

業務手順

購入管理

購入計画

発注
(薬品卸業者へ)

納品

検収
(品質、期限、LOTチェック)

入庫

在庫管理

先入れ先出し

品質管理
(温度湿度、光、期限等)

配置

棚卸し

供給管理

供給方法
定数配置/セット渡し/箱渡し

伝票の合理化

チーム医療

現在、内科回診に同行しています。
回診では医師からの薬に関する相談にその場で答え、医師の処方設計を支援しています。
また、薬学的な見地から処方に反映させるべきと思われる事柄や、薬剤管理指導時に得られた治療上重要と思われる情報・知見については、回診時に積極的に医師へ上申しています。
回診に同行することで、医師、看護師、薬剤師との間で患者情報を共有でき、それぞれの職種の専門性を発揮しながら、個々の患者様に、より適した治療が可能となります。

患者様により良い医療を提供するために、他職種と協働して以下のようなチーム医療にも参加しています。
各チーム内において薬剤師としての専門性を発揮するため、日々研鑽を積んでいます。
・感染対策チーム(ICT;Infection Control Team)
・褥瘡対策チーム
・栄養サポートチーム(NST;Nutrition Support Team)